
深海と宇宙。深遠なるものへのロマン。
未知の領域に憧れる少年の冒険心は、大人になっても内奥に生き続け、魂を揺さぶるかのごとく魅了する。
人間のスケールをはるかに超えた壮大な世界で、正確に時を切り取る「時計」に魅力を感じるのは、
高性能カメラが一瞬の美を捉えるのにも似ているのではないだろうか。
それは確かな永遠の中の一瞬である。
海に愛された伝説のダイバー、ジャック・マイヨール。映画『グランブルー』で時の人となり、素潜り101mという超人的な記録を達成した男の腕には、命を繋ぐツールとして、オメガの「シーマスター120m」が輝いていた。殺しのライセンスを持つスパイ、映画『007』のジェームズ・ボンドもシーマスターをこよなく愛する一人。1995年から全作品で着用しているが、ファッショナブルなアイテムとしてはもちろん、武器として仕掛けに利用するなど、ハードボイルドな相棒として無くてはならない存在だ。
1969年7月20日、人類史上忘れえぬ日。米ソ冷戦時代に繰り広げられた宇宙開発の終結点として、アメリカのアポロ11号計画による月面着陸が成功する。かつてない偉大なミッションを達成した宇宙船操縦士バズ・オルドリン博士の腕には、「スピードマスタープロフェッショナル」が世紀の時を刻んでいた。この記念すべき一瞬から”ムーンウォッチ”の愛称で呼ばれるようになったスピードマスターは、宇宙との蜜月関係を築き、NASA公式の腕時計として名誉ある品質を保証されている。